胆石の痛みと胆のう摘出顛末記➀

先日、胆石症により胆のうを摘出しました。
いろんな症状が出て、そのたびにグーグル先生に聞くんですが、載っていることも載っていないこともあり、不安を感じることが多々ありました。
何しろ痛みが強烈ですから。特に痛みに弱いとされる男性の中には死を覚悟する方もいるほどだそうですからね。
同じ病気で不安を持つ方はきっと私と同じようにグーグル先生を頼るでしょうから、少しでも多くの事例を見られるように、と思い、ことの顛末をここに記しておきます。
でも、一番いいのは自分の症状を常々メモしておいて、かかりつけ医に細大漏らさず伝えることだったと、今は思っています。私のようにぐずぐずしないで速く治療して健康を取り戻す方が賢いですよ!

コトの発端は・・・
1年半前、初めての人間ドックで、「ピロリ菌」と「胆石」が見つかりました。
胃痛などの胃の症状が出始めていたし、子どものころ井戸水とか飲んでいたので、初めからピロリ菌は疑ってました。
でも、胆石は想定外でびっくりでした。 実は30歳の頃と数年前に、陣痛に匹敵するほどの腹痛があったんだけど、医者に行ったものの、原因不明のまま治ったんでそのままにしてたんですよね。
ただ、結果は「要観察」
「要治療」でなかったのでさらに放置です。
ピロリ菌は除菌してもらいましたが、菌に荒らされた部分は「萎縮性胃炎」として残り、これは治ることはないのだそうです。除菌のお土産に「逆流性食道炎」もついてきました。どちらもしばらくは症状が出てつらかったんですが、気がついたら症状は出なくなりましたね。

手術を決めるまで
で、問題の胆石なんですが、今年の4月下旬にまたもや夜中に陣痛のような激痛が。今度は胆石があることがわかっているから慌てません。
翌日かかりつけ医に行き、炎症や癒着をおこしていないことを確認して、痛み止めの座薬を処方してもらいました。
どっちみち、5月には健康診断でエコーと胃カメラの予約もしてあったので、最新検査の結果を見て、今後のことを決めることになりました。
炎症や癒着をおこすと、痛みだけでなく、熱や黄疸が出るそうで、そうなったら速攻で救急病院に行くよう指示されましたが。

最近の医療では、薬で溶かしたりレーザー破砕処置は主流ではなく、経過観察ののち、症状がひどくなったら胆のうを取ってしまうのが主流だそうです。胆石があっても症状がなければそのまま天寿を全うしてお墓の中まで持っていく人もたくさんいるとか。
なじみの先生なので少しいい方は乱暴でしたが
「石を作るような胆のうは、一生石を作り続けるから、石だけ処分してもまた繰り返すよ。胆のうは胆汁をためておく袋であって、袋がなくなったら肝臓がちゃんと適応してふさわしい量を作ってくれるから大丈夫だよ」と話してくれました。
え?胆汁って、肝臓が作るの?胆のうが作ると思ってました。

でも、同時に始まった胃の不調。
胆石に触発されて、萎縮性胃炎が暴れだしたのか、と勝手に解釈して我慢します。
ところが5月から7月の間、月に一度の頻度で激痛が始まります。しかも決まって夜中。
体質によるのかもしれませんが、この痛み、座薬を使ってもすぐに痛みが引くわけではなく、再び眠れる程度になるのに1時間はかかるんです。陣痛は、痛みが波で来るので、痛みがない時間もありますが、胆石の痛みは容赦ないです。休憩させてくれません。
胃の方も、だんだん調子が悪くなり、背中も痛い。かかりつけ医で何種類かの胃腸薬、整腸剤などを処方してもらいながら、何とか痛みが出ない食事調整に試行錯誤をする状態。ツボ療法や気功なども併用してしのぎます。

私の胆石は、1.5㎝~2㎝の特大サイズがひとつと胆のう全体にジャリのような細かい石の素がどっちゃり。
エコーで分かってはいたのですが、この期に及んで、
「どうか石がいい位置に収まって痛みが引き、胆のうの腫れも収まり、手術しなくて済みますように」
と祈りながら我慢我慢の毎日を過ごしていました。
胆のうは親指程度の小さな臓器ですから、2㎝の石が詰まっていたらただで済むわけがないのに、人っていい夢見たがる生き物なんですよね~。

さらに!7月下旬になると、月1だった激痛が週1に。
さらに胃の痛みに加え、胃が膨れ上がって心臓を圧迫しているような膨満感まで感じ始めました。背中は右の方が痛かったのが左側も痛み出します。
胃薬に助けてもらっても小鳥のようにしか食事がとれず、7月下旬から1ヶ月で体重は5キロも落ちました。
食べることが大好きな私が食事に恐怖心を抱くようになりました。
さすがに、仕事が忙しいとか言っていられません。
これは、近いうちに炎症や癒着を引き起こしてもおかしくないな、って感覚に、いよいよ覚悟を決めて手術してもらうことにしました。
緊急手術になると、何の準備もなく(穴の開いたパンツをはいていようが、ムダ毛の処理を怠っていようがみんな見られちゃう!)切腹手術となり、術後の回復も長引くし、何より家族に大心配と大迷惑を掛けますよね。

大きな病院に紹介してもらい、消化器内科で診察、術前検査ののち、消化器外科に移され腹腔鏡手術で胆のうを取って頂くことになりました。
術前検査ってのが曲者で、3回に分けてするうえ、お盆が重なったので、結局1ヶ月以上も先になりました。
その間、幸いにも激痛はなかったのですが、胃と背中の症状だけでなく、下腹部痛まで出始めました。
こうなると、あれだけ怖かった手術台に恋い焦がれ始めます。
なんでもいいから、早く解放して~~~~~!
胆石の痛みと胆のう摘出顛末記②に続きます

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