正月の準備

ふみ姉が住んでいるのはなかなかの田舎です。
・・・まあ、生まれ育ったところはもっと田舎ですが。
で、この時期、正月準備たけなわなんですが、この町はいわゆる「おせち料理」文化がないんですね。
もちろん、最近の情報化社会、みんなそれなりに食べたりしてますが、正月料理より年越しの晩の料理の方が重要視されてるんです。
汁がたっぷりで、具にも決まりごとがある煮しめやてんぷら、紅白なます、こぶ締め、田作りなど、とりあえず、テーブルがまっ茶色の地味~な感じのものばかりですが。
もちろん、近年ではカニやエビ、すき焼き、ローストビーフ、すしや刺身など、それぞれの家でご馳走を並べるようになってはいますが、煮しめと紅白なますは今でも、どの家でも作っている様子。

今年はおせち料理、買ってみない?と毎年話すんですが、結局はいつもの料理に落ち着きます。
ふみ姉にとっては、あの重箱に詰まったおせち料理はあこがれなんです。
ふみ姉の実家もおせち料理の習慣ってなかったんですよね。
もう一つのあこがれは門松です。
サザエさんとかで見る門松に子どものころからあこがれています。
実家では、一応門松、あったんですが、2本の長い木を門の両脇に立て、間にしめ縄を渡すだけ。
あとは、2本の木の下の方にかいだれを付けた松の小枝を飾るだけ。
嫁ぎ先はもう少し都会だからと期待したら、かいだれを付けた松の枝を玄関の両脇に飾るだけのシンプルさ。
門松・・・門に松。う~~ん。古式ゆかしき基本形?ってことなのでしょうね。

その前に、クリスマスは?と思う人もいるでしょうが、田舎のクリスマスはまさしくケーキを食べて、子ども達にプレゼントをあげるだけの日かも。そんなに心浮き浮き、楽しみなイベントって感じでもないなあ。
もしかしたらもう少し若い世代は違うのかな?
シチューとか、ローストチキンとか、子どもが喜びそうなご馳走を作るぐらい何です。
やっぱり田舎は、「伝統的な神事」である正月の方が圧倒的に大事で、年末年始にスキーとか論外ですね。

先日、しめ縄を作ったんですが、今日は餅つき。あんころ餅を作りました。
もうここから先は毎日が正月の準備ですね。同時進行で大掃除。
神仏に備えるお供えと切り餅は28日か30日に作ります。うちは2回も餅つきをするんですよ。
餅つき機が作ってくれるんですけどね。
29日は9がつくから9=苦ってことで29日に着いた餅を苦餅と言ってこの辺りでは嫌うようです。
でも、29だから「ふ・く」で、福餅だって言って29日に作る地域もあるようだから、神様って良く分からない。

このあたりの宮司さんや神官のかたは、迷ったときはあなたの好きなようにしなさいってよく言うんですよ。
迷うとは、神様はどちらが喜ぶかと真剣に考えるからで、その気持ちが神様は嬉しいからと。
そういわれると気持ちが楽になりますよね。
そういえば、ふみ姉が子どものころは家じゅうの畳を庭に干して、障子を洗って張り替えるような本当に昔ながらの一家総出の大掃除をしてました。
昔は、物が少なかったからそれができたけど、もう、今は無理ですよね。
家じゅうのものを外に持ち出したりしたらとても1日じゃ終わらない!
なので週末ごとに少しづつです。

田舎の正月の準備は本当にやることがいっぱい。
でも、四季折々にこういうことがあるって、いいのかな、と最近は思います。
面倒だけど、けじめがつく、というのかな。
さて、一休みしたことだし、作業に戻ろうかな。
次は風呂の大掃除!!
気になったサイトは貼っておこう。もう売り切れてるかな~?

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