先日、地元の小学校卒業式に行ってきました。
小学生もいないのに、なんで~?
なんかね、今、全国の小中学校でにコミュニティースクール制度を導入し始めているようなんですよ。 総合学習とか、地域の歴史とかの授業に、地域住民に講師やお手伝いで入ってもらう、ってことみたい。で、地元の小学校も、去年くらいから始めているようなんです。
ふみ姉は、去年まで小学生がいたから、ママ友に誘われるままに、なんとなくずるずると、いまだに子供会の行事とか手伝ったりしてます。時々だけどね。 その流れで、コミュニティースクールにも誘われて、これまたずるずると手伝ったりしています。 で、コミュニティースクールの事務局みたいなことをしている友人が、卒業式の招待が来たけど都合が悪い、ということで、急遽代わりに行ってきました。
小規模校の卒業式
来賓席から見る卒業式って初めてだったんだけど、本当に「いいお式でした」って感じでしたよ。
小さな学校だから、一人一人が主役なんだよね。卒業証書は全員が校長先生からいただきます。
来賓も、当て職できている役所とかの人だって地元の人だから、「あの子は○○さんの孫だ」「○○商店の子供だ」とか、そこそこ子供たちのことを知っています。 来賓の1/3くらいはコミュニティースクールや、子供会や、放課後活動で、実際に子供たちとかかわっている人たちです。 一言ずつのあいさつにも愛情を感じるんですよ。
小規模校だから、縦割りの活動も多くて、在校生にとって6年生って、知らないお兄ちゃん、お姉ちゃんじゃないんだよね。 在校生も泣くのよ。 特に低学年の子供たちは、結構盛大に泣いたりするんだよ。 慰めてた周りの子ももらい泣き始めたりしてさ。来賓席ってみんな見えるんだね。 保護者席から在校生は見えないから、自分の子供の時は気づかなかったよ。
そんなの見たら、地域のおじさんやおばさんは、もう、たまんないです。 来賓の人たちも泣き始めます。 普通、泣きますかね、来賓?
小規模校の卒業式って、どこもこんな感じ? あったかい、いい卒業式でした。
コミュニティースクールって、よくわかるようなわからないような・・・
それにしても、コミュニティースクールという制度、最終的に何を目指しているのか、実はよくわからない。 地域の人たちがかかわることで、子供たちの故郷教育になるとか、情操教育になる、とかはよくわかります。 でも、近い未来、どんな世の中になるのかが全く読めない時代に、それが最優先事項なのかな、ってところがよくわからない。逆境に折れやすい、これまで以上にぬるい人間が出来上がりそうで怖い。
でも、少なくとも、田舎の中高年層にとってはありがたい仕組みだなぁ。少ない子供たちと関われる場ができるし、こうして子供たちの成長の節目節目に誘ってもらって、そばで気持ちを分け合える感じはとっても嬉しい。
きちんとした体制ができれば、先生の負担も減りそうな気がするけど、そこが目的ではないという説明だったし。 そこを目的にしたほうがいいんじゃないの?と反対に思いましたが。
きちんと教育を受けた先生には、子供と向き合う時間を作ってほしいな、というのが、まだ中学生の子供を持つふみ姉の正直な感覚で、そのために地域でできることは手伝って先生の負担を軽くしてほしい、と言われるほうがストンと腑に落ちるんだけど。そういうことなら協力しましょう!と言いたくなる感じ。 先生と地域が親しくなれば、保護者と学校の間で問題が起きてもクッションになれそうだし。
そんな風にちょびっと疑問を抱えながらも、これからもずるずるとお手伝いをしていくのだろうと思う、ふみ姉です。