ニュージーランドに行かない?③NZの見どころー北島編

さて、前回はオークランドの見どころをとりとめなく書きましたが、住んでいたところって、うまく伝えられないもんですね。
今回は北島について書いていこうと思います。

北島の見どころ

NZは日本によく似た形をしているんですが、でっかい北海道と本州しかないような形ですよね。
北海道にあたる部分が北島、本州にあたる部分が南島になるわけですが、今回はその北島の部分のお話です。

ワークワース~パキリビーチ

NZは英語圏らしからぬ変な地名が多いことにお気づきかもしれませんが、これがマオリ語です。マオリ語は日本語のローマ字表記と同じ読み方でだいたいOKなんで日本人には分りやすいかもですね。
オークランドから北へ1時間半くらいドライブするとパキリビーチがあります。ふみ姉は、ここで生まれて初めて馬に乗りました。こんなど素人でもビーチや林を歩かせてくれるんです。
この時まで知りませんでしたが、乗馬って、太ももでぎゅっと馬の胴を挟むようにしてお尻を浮かせてなきゃいけないんですね。筋肉質なふみ姉は何の苦もなく指示通りにしたけど、友人は1時間でお尻の皮がずるムケになりました。
とっても気持ちよかったのを覚えています。馬もかわいかった。途中で草を食べ始めて全然動かなくなったり、前を行く友人の馬が景気よくおしっこやウンチをしたりするのもおかしかったですね。何もかもが初めてで物珍しかったです。
お尻ずるムケの友人を気の毒がって、採れたてのボイズンベリーだったか、ブルーベリーだったか、山のように頂きました。
当時は確か25ドルくらいで1時間の乗馬体験ができましたが、今は倍以上のお値段になっているようです。
それでもアクティビティーとしては高くないのかな。小さい子供向けのパドックでの乗馬体験からガッツリ1日の乗馬での小旅行まで、いろんなコースがあるようです。
もちろん、オークランドからのツアーもあるので、移動手段がなくても大丈夫。

パキリビーチに行く途中にワークワースという町があるんですが、ここにハニーセンターがあります。
蜂の巣の様子がガラス越しに見られて面白いんですよ。もちろんNZ名物のはちみつも買えます。
ハチの習性とかも面白おかしく教えてくれました。
でも、ここで一番印象に残っているのは蜜蝋(みつろう)のシートなんです。このシート状に伸ばした蜜蝋をくるくる巻いて中に芯を入れるとろうそくになるんだけど、火をともすとはちみつの甘い香りがしてお気に入りでした。今でも売っているかどうかはわからないんですけどね。

あと、短期間の観光旅行では難しいと思いますが、ワークワースとパキリビーチの間にLeigh(リー)というビーチがあり、ん?ビーチでいいのかな。岩場だったけど。青い魚がいっぱいいて、パンくずを撒くと集まってくるの。ウニもいましたよ。
今はガイド付きのシュノーケリングもできるようですから、パキリビーチに行くのなら寄ってみるといいですね。
サンドイッチ作って行って、ここで食べてからパキリビーチに向かうのが定番でした。で、帰りにハニーセンターに寄る。時には目的を忘れてリーで遊びすぎて時間が無くなりパキリビーチに行かずに帰ったこともありましたね。いいトシこいて何やってたんだと笑われそうですが、リー周辺で岩場を上ったり、木にぶら下がったり、変な写真がいっぱいあります。

日本にいると、「20代ならいいけど、30代の大人がすると恥ずかしい」とかね、世間に「忖度」して人から求められているであろう自分を演出してるとこってないですか?
旅の恥はかき捨てとはよく言ったもんです。ここに根を下ろして暮らすんだ、っていう条件付けさえ取り外したら、旅先じゃなくっても毎日って本当に楽しくなるし、自分らしくいられると思いません?まあ、それはなかなか難しくても、旅行中くらいは好きなようにふるまって大いに楽しみたいですね。
また脱線です。

ロトルア・タウポ

北島でふみ姉が一番好きな場所です。
温泉、地獄めぐりと聞いて心惹かれない日本人は少ないと思います。
そう、ロトルアは温泉とマオリの街です。
ロトルアに来たら地獄めぐりマオリの伝統文化、興味があれば羊とラフティングなどのアドベンチャー系アクティビティがおすすめです。
ふみ姉は本当にこの町が好きで好きで何度も行っています。町に入ると漂う硫黄の香り。まさに温泉街です。
ロトルアの宿泊施設は温泉を引いているところが結構あるんですが、間欠泉の勢いが減ってきたので、最近は宿泊施設に温泉を引く認可が下りないようです。ということは、古い宿泊施設が狙い目です。今回も温泉付きの古いけど広くてなかなか快適なモーテルに宿泊しました。
温泉とはいっても、風呂の蛇口から温泉が出るってことで、決して露天風呂とか大浴場があるわけではないんですけどね。
日本式の温泉がある宿も結構ありますから、「ロトルア 日本式」などのキーワードで検索してみて下さい。
ふみ姉は体を休めるのに大枚はたく余裕がないので、格安で温泉につかれるトコを探しましたが。

マオリ文化に触れるなら、ぜひロトルアで。ハンギと呼ばれるマオリの伝統料理が食べられるツアーもあります。昔のマオリ族の様子を再現した村でマオリの伝統文化や芸能の楽しみながらハンギディナーを頂くツアーは高いのですが、一見の価値ありです。
ただし、ハンギディナーって、熱した石と食材を土の中に埋めて蒸し焼きにする料理なんで、スモーキーな食べ物が苦手な人はイヤかもです。最近は観光客向けに他にもいろんな料理が出ると聞きましたので、食べるものがないってことはないのでしょうが。
ツアーは日暮れ時から始まります。かがり火をともしたマオリ村では昔ながらの集落の中で、遊んだり戦いの訓練をするマオリ族の様子を間近で見られます。演技なんですけど、映画の世界に迷い込んだようで幻想的でふみ姉はいつも魅了されます。
ラストウォーリアーというマオリ族をテーマにしたアクション映画、みました?少々残酷なシーンもあるし、映画としては名作とまではいかないですが、かつてツアーで垣間見たマオリ族の昔ながらの生活と重なって結構楽しめました。

あと、ゴンドラでノンゴハタ山の山頂に上ってくださいね。
リュージュはロトルアでの必須アクティビティですよ。
ブレーキとハンドルしかないそりで坂道を滑り降りるだけなんですが、景色を楽しめるゆっくりコースから超エキサイティングなハードコースまで、コースは好みに応じて3種類。子どもから年配の方まで、すごい人気なんですよ。

気を付けないといけないのは、NZって、日本に比べると安全対策がかなりぬるいんですね。ハードコースでスピード出しすぎてコースアウト、がけ下へ、なんてニュースにもならないお国柄。「ケガしちゃったの~?あっはっは」と笑われて終わりのはずです。幸いにもブレーキはついていますから、安全と思えるペースで遊んでください。
なんだ、こんなもの、とバカにしながらやってみたらすごく楽しくて時間を忘れて遊んでしまった、という話はよく聞きますよ。
そうそう、山頂にあるレストラン。下のフロアにあるバイキング形式のレストランなんですが、NZのバイキング式レストランで美味しいトコなんてお目にかかったことがなかったので、今回もあまり期待せずに入ったのですが、割とクオリティが高くてびっくりしました。

冒険好きな人にはラフティングがおすすめ。7メートルの滝を真っ逆さまに落ちるカイトゥナ川でのラフティングはすごく楽しかったです。このクラスの滝を一般人に挑戦させてくれるところって、世界的にも珍しいようですので、スリルを楽しみたい方にはお勧めです。
当然ふみ姉もやってます。体感より、後で写真を見て衝撃を受けました。本当に真っ逆さまに落ちています。
・・・てことは滝つぼで転覆ってこともあるんですね。確率は10%程度と言っていましたが。でも、転覆したらこうしなさい、って落ちる寸前にボートを止めてレクチャーしてくれました。当時は英語でしか説明してくれなかったので、全く英語がわからない方は申込のとき、きちんと確認した方がいいと思います。
羊の毛刈りショーをはじめ、他にも本当にたくさんのアクティビティーがあるんですが、旅行期間や予算と相談しながらじっくり作戦を練ってくださいね。

タウポ

タウポでは1択。ずばりバンジージャンプです。
自分がやらなくても、見るだけでも価値があります。
もちろん、ふみ姉はやりました。何でもやっちゃいます。
有名なクイーンズタウンの橋から飛ぶバンジーと違い、タウポはがけから張り出した飛び込み台から飛ぶ感じでした。
スリル系の乗り物は数あれど、バンジーって、シートベルトも握り棒も、踏ん張る床も何もなくて、体一つで空中に飛び出すでしょ。
飛んだ瞬間、死が頭をよぎりました。足を縛ってあるけど、脳はそれを認知しないんじゃないかな。ジェットコースターのようなものとは別物のスリルです。バンジーの起源は、成人として認められるための儀式と聞きますが、なるほど、と納得です。

ワイトモ

ここもワイトモケーブの土ボタル1択なんですよね。
洞窟の天井に広がる青白い星空はとても幻想的で一見の価値ありなのは間違いないのですが、ロトルア–タウポ–ワイトモのコースって、周遊できるんだけど、結構移動距離があって、疲れちゃうんですよね。
バイタリティのある方は欲張って3か所回ってね!

コロマンデル

ここも大好きなところです。
ただ、見どころ、とかアクティビティとか言われると困るところなんですね。
時間に余裕がある方や、風景を楽しみたい方にはぜひ行ってほしいところです。
砂浜を掘ると温泉が湧きだすホットウォータービーチもコロマンデルですし、奇岩が連なるカセドラルコーブもあります。
レンタカーを借りてのんびりドライブしながら、気に入った景色を見つけるたびに車を止めるような旅がお似合いの地域ですよ。

他にも、スキーとか、ハイキングと登山の中間ぐらいのトレッキングが好きな方ならマウントルアぺフがあるトンガリロ国立公園がお勧めですし、映画「ロードオブザリング」の撮影に使われたホビット村も素敵です。
あ、ただし、Mt.ルアぺフは活火山ですので周辺では地震や噴火に注意が必要ですからね。情報収集をお忘れなく!
NZって、世界遺産級の超有名な何かがあるわけではないのかもしれないけど、自然とか癒し、旅の途中のちょっとした人との温かい交わりをキーワードに旅をするなら、おすすめですよね。
そうそう!そういう旅がしたいのよ!でも英語がね~~という方は多いと思います。
安心してください。現地ツアーを活用すればいいんです。間違いがないように、日本語で予約できるところで予約し、冒険心が強い方なら、「日本語ガイドは不要」と言えばいいんです。大抵のガイドさんは底抜けに明るいし、ガイドの雰囲気に引きずられてツアー各全体が和気あいあいムードになることが多いので、無理してすべて個人手配しなくても十分楽しめると思いますよ。ただし、この場合、思いがけない不便や誤解もついてくる可能性大ですので、それも楽しんじゃえ、ってくらいの気持ちの方にしかお勧めしませんが。

今度は南島にも少し触れたいと思います。

ニュージーランドに行かない?②NZの見どころーオークランド編

も、どうぞ!

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