世の中はどう変わるの?高齢者の不安

高齢者の集まりで

先日、地元のとある高齢者のグループの新年会にお招きいただきました。
そこでの話が、印象に残っています。
他人事ではない、と思うので書いとこうと思います。
女性同士が3~4人固まっていたところで出た話です。

仮想通貨って何?

「なんだか、お金が無くなるって本当?」
という70代女性の言葉をきっかけに
「ビットコインって何?仮想なの?現実なの?買わなきゃまずいの?」
「スマホがないと何にもできなくなるの?」
「銀行はなくなるの?」
「高額紙幣を作らないようにするって、どういうこと?日本もそうなるの?」
などなど。

みんな老夫婦世帯。子供たちとは離れて暮らしている人たちばかり。できる限り子供の世話になりたくないと思うから、割と世の中の流れに注意を向けているんだね。
高齢者なんて、世の中の流れったって、野菜の高騰とか、バスの路線変更とか、そんな身近なことにしか注意していないと思ったら、大間違い。もっと大きな社会の変化にちゃんと気づいています。
世の中が、なんだか自分たちの理解できない方向に大きく流れていることや、流れに乗り遅れたら、生活できないほどマズいことになるかもしれない、と漠然とした不安を抱えているんです。
田舎の年寄りだって、舐めんなよってなんだかうれしくなりましたよ。

みんなの、その漠然とした不安、全部当たり!ちゃんと的を得ているのよ。
ただ、情報源がTVと新聞くらいで、その場限りで、ピンポイントな情報だから、全体像がつかめていないし、いつまでにどんな準備が必要か、今しなければならないことは何かの整理がつかないだけなんですよね。
ふみ姉だってそうだよ。いつまでに、最低限何を知り、何ができるようになっておかないといけないの?

たまたま、2~3日前、都市部でネット関連のNPO活動をしている友人から、田舎の「社会教育」の必要性について聞かれたのよ。
社会教育ってよくわからないけど、田舎の年寄りだって、何にも考えてないわけじゃない。大きく変化する気配の社会の仕組みに漠然と不安を持っているんだけど、情報の整理ができてないから、具体的にいつ、どんな風に変わるかわからず、自分がどうしたらいいかもわからない。
「社会教育」というもので、それがクリアになるなら必要だと思う、と答えておきましたが。すごくタイムリーで、ちょっとびっくり。

ネットにIoT、AIスピーカーetc. 使えないと生活できない時代に?

もし、突如来月から「仮想通貨」か、「ネットバンキング」でしか買い物ができないとか言われたら、ほとんどの高齢者が買い物難民になるよね。(私もだぞ)
あと、IoT。ネットなんて使わないから関係ない、と思っていたら、モノがネットとくっつき始めたじゃない?スマホとかAIスピーカーとかがなかったら、部屋の電気すらつけられないようになったら?ネットなんて関係ない、とか言ってられなくなる。

切れ切れにテレビから入るこういった情報から、高齢者は様々な不安を持ち始めています。
北朝鮮の爆弾は自分には止められないけど、ネットのことを少し覚えれば、これからの世の中に対応できる、そう、自分にできることがありそうだと思うから、もやもやがずっと続くんですよね。

ふみ姉は、1~2年前から、NPOをやってる友人に、いろいろ聞かされきて、田舎でのほほんと暮らしていたら10年後、とても生きにくくなってるかも??と思い、少しアンテナ張り始めたんだけど、そうしたら、出てくる出てくる。知っている人と知らない人との間に、どれほど大きな損得の溝がすでにでき始めているか。
ふみ姉が少し前から感じていたネット周りのもやもやは、高齢者もちゃんと感じているんです。

で、個人的な印象だけど、子供のところに身を寄せず、なるべく自立して生活したい、と考える70代前半くらいまでの人は少し勉強したほうがいいんじゃないかな?10年先には、先日の新年会で、みんなが口々に訴えた不安が、的中している世の中になっていそうじゃない?
今朝も、ついにハンドルもブレーキやアクセルもない自動車ができたと、テレビで報道されてた。アメリカでの話だけど、すでに実用化のめども立っていると。

昭和時代のSF小説のような世界はすでに始まりつつあるんだね。

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