思春期の春 ー 起立性調節障害の息子

中学生の息子は、毎月1㎝づつ身長が伸びています。1年間で、女性の担任の先生を追い越し、部活動の先輩女子全員を追い抜きました。声も顔つきもりりしくなってきて、うれしくもさみしくもあるのが母心・・・とはいえ、いいことばかりじゃないのがこの「第2次性徴期」

小学生のころまでは、朝起こす必要がないほど目覚めがよかったのに、朝は全く起きられず、夜中にテンションマックスに。毎日「立ち眩みがする」「気持ち悪い」「だるい」「頭が痛い」で、遅刻、早退、欠席が目立ち始めた時、たまたま風邪をひいて行ったかかりつけのお医者さんで、それは「起立性調節障害」かもしれない、ということで検査。

起立性調節障害でした。

そういえば、ふみ姉が中学生くらいのころは、毎週月曜日の朝礼で、校長先生の長話の最中に、必ず誰か倒れて保健室に運ばれたけど、アレです。

ただ、息子の場合はかなりひどい様子で、投薬が必要となりました。これまで倒れたことがないことのほうが不思議なくらい。だって、血圧が82-45みたいな感じだったんです。

学校にも相談して、大事な行事などがあるとき以外は、ほぼ毎日遅刻させてもらうようになりました。小さな学校でよかったです。 成績はダダ下がりに下がりましたけどね、ははは。

同じ程度の検査結果でも、どうしても朝起きられない子と何とか起きられる子がいるそうで、その差の原因はわからないけど、「気合いだー!!」ってな精神論では片づけられないそうです。

やる気がないのか、とか、学校でいやなことがあるんじゃないか、このまま引きこもりになるんじゃないか、って、本当に心配したので、よかったです。こやつ、発達障害の傾向もあるから、頑張れ、頑張れ、と尻をたたき続けていたら、本当に引きこもりとかになっていたかもね。

中学校の先生の一応の目標って、無事に志望高校に入学させてあげることじゃない? でも、親の目標は違うよね。 で、最近の中学校の先生って、親の目標に、結構寄り添ってくれるみたいなんですよ。小規模の中学校だけかな?

ふみ姉たちは、勉強は体調が整ってからでいいって思ってるんだ。高校入試までによくならなければ、近所の小規模な高校でいいよ、体が整ってから高校で一生懸命勉強すればいいんじゃない?と思ってます。 体の悩みとかなくても、高校に入学してからスイッチが入る子はいっぱいいるし。

・・・という親の気持ちを話すとね、その方向で対応してくれるんだよね。で、先生と息子で話し合って、約束をしたようです。 遅刻の時は、自分で学校に電話して体調を説明し、登校時刻を相談するってことと、大事な行事を見越して計画的に休む、大事な行事だけは死に物狂いで行く、ってルールを決めて取り組んでくれています。とても親身になってくれて、息子も安心して、先生と相談しながら結構楽しく学校生活を送っています。

で、少し薬を飲んで様子を見て、別の薬を加えたり、量を調節したりしながら、時間はかかりましたが、1年以上経って、ようやく、朝、それなりに起きて食事ができるようになってきました。

最近再検査したら、血圧調整はうまくできるようになっていたんだけど、今度は脈拍が異常に。立った時、脈拍が120とかになってるんだよ。立ち眩みは言わなくなったけど、「気持ち悪い」と言う頻度が増えたのは、こういうことだったのか。で、この時、また薬を見直してくれたんだけど、それから、調子が良くなってきてます。人によるそうだけど、うちの息子は長期間続いてる方みたい。

対策は、①なるべく早寝早起きを習慣づけるために、遅くまでブルーライトは浴びない、②朝、太陽を浴びる、③筋肉をつける、④水分と塩分を多めにとる、ということくらいしかないみたいなんだよね。でも、反抗期真っただ中の中学生にこれを徹底させるのは結構難しいです。

血を分けた兄弟、親子でも、同じ症状が出るとは限らないみたいで、ふみ姉も、もう一人の息子も全く問題なかったし、一見すると、だらけているようにしか見えないから、ついつい、「動画見てられるんなら、学校行けるんじゃないの?」とか「お医者さんが言ったこと守らないで、遅刻なんてダメ!」とか言ってしまうこともたまにはあるんだよね。でも、ひざを詰めてじっくり話すと、本人も「これではいけない、何とかしたい」とは思っているみたい。思うことは簡単だけど実行するのは難しいのは大人だって同じだよね~。

まあ、特に学校が嫌いとか、他に問題を抱えているわけではなさそうだし、成長し切って、身長の伸びが緩やかになり、大人の骨格になれば、いずれ自然に治ることなので、あまり神経質にならないようにしています。

一般的に自律神経の不調は、特に春と秋、季節の変わり目がよくないじゃないですか?ふみ姉の更年期障害の不調とリンクし、上がったり下がったりの不安定な今日この頃です。

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