更年期障害とエストロゲン

今日は婦人科に行って来ました。
胆石の手術後から、少し立ち仕事をしたり歩いたり、同じ姿勢を続けたりすると下腹部が張るのが気になっていたからです。
「張る」と言っても、便秘やガスがたまった時みたいな膨満感ではなく、出産前の陣痛の時に子宮が収縮してぎゅううううっ!て固くなる、あれです。

退院直後はすごくひどくて、病院に電話して受診した方がいいのか聞いてみたんだけど、胆石の術後によくある注意すべき症状ではないようで、婦人科の受診を勧められました。
術後の回復とともに、下腹部の張りも感じなくなってたんだけど、12月くらいからまた、時々始まったので、今回受診。

ふみ姉の母は、卵巣がんで、早死にしてます。
初期の自覚症状が全然なくて、不調を感じて受診した時にはすでにそこら中に転移していました。
毎年のがん検診は、子宮頸がんは調べるけど、卵巣は調べないですよね。で、ちょっと気になって行って来ました。
結論から言えば、異常なし。

更年期障害?

この症状は更年期障害の可能性が高いとのことでした。もちろん下腹部には大腸や膀胱なども詰まっているわけだから、気になるようなら消化器科や泌尿器科にも行くと良い、とのことでした。
男性も読んでるかもしれないけど、まあ、構ったことはないですね。
ふみ姉は、胆石の激痛がひどくなり始めた去年の夏に、大好きな食事が怖くて小鳥のようにしか食べられず、1か月で5kgもやせてしまいました。
女性の生理って、急激なダイエットで止まったりするんですね。
年齢的にもちょうど更年期。不安定だった生理が一気にあがってしまったようでした。
そのあとは、お決まりのホットフラッシュです。

で、更年期って本当にいろんな症状があるようで、深刻なものではうつ病から、肩こり、頭痛、イライラ、不眠、関節痛、動悸、息切れ、めまい、便秘、下痢、手足の冷え、頻尿、尿失禁、肌荒れ、生理不順、不正出血などなど、、、
これだけ並べられると、別に更年期に限らず私もあるよ、って言いたくなりますよね。
で、先生が、更年期で一番気を付けてほしいのが、骨粗しょう症と動脈硬化の原因が潜んでいるということだそうです。

キーワードは「エストロゲン」

エストロゲンはカルシウムの吸収を助けたり、コレステロール値の上昇を抑えたり結構大切な役割を担っているので、これが減ることで骨粗しょう症や動脈硬化による心筋梗塞や脳卒中、認知症のリスクが高まるそうです。
じゃあ、減ったものを補えばいいじゃん、ということで、ホルモン補充療法と言うのがちゃんとあるのですね。
じゃあ、いつ始めるのがいいのかと言えば、骨粗しょう症と診断されてからでは遅いのだそうです。そりゃそうだ。「今でしょう」と言うことですね。

そうか、ホルモン療法って、更年期の症状が強く出る人がするものだと思っていたけど、そうじゃないんですね。もちろん、更年期の症状も軽快するそうです。
長い老後を元気に過ごすためには、エストロゲンって大事なんですね。

「ホルモン補充療法をしなさい」ということではなく、「少し勉強しなさい」と冊子を頂き、やってみたいと思えばここでもできますよ、と案内を頂きました。
でも、100%安全、ということでもないようなので、帰宅して少し調べてみると、サプリとかもあるんですよね。実際ふみ姉も、2年ほど前から急にコレステロール値が上限を超えたから、サプリから始めてみようかな。

もう一つは、病気の傾向ははっきり遺伝性があるといえないものもあるが、親からDNAという設計図を引き継いでいる以上、同じ病気になりやすい傾向はあると思った方が良い。卵巣がんは子宮頸がんに比べれば極めて珍しいが、検診の時、卵巣も見てもらうと良い、とアドバイスを頂きました。

昔はこんな悩み、なかったんですね。50代で死んでたわけですから。
今や女性の平均余命は87歳。それに対し、健康寿命は75歳。苦痛を抱えて、人様の世話になりながら12年も生きないといけないのはつらいですよね。できれば87歳まで自立して生きて、コロリと逝きたいものです。